過労死等防止対策推進全国センター総会に出席しました。
7月16日、京都にある聖護院御殿荘にて、過労死等防止対策推進全国センターの第4回総会が行われ、過労死防止対策推進北海道センターからは、村山副代表幹事と西が出席しました。
冒頭の森岡孝二教授の挨拶に続いて、川人博弁護士の基調報告があり、労務管理のIT化が進み労働時間に関する記録が残るようになってきた反面、企業秘密を理由に開示を拒む例、管理監督者性が極めて疑わしい事例等過労死・労災申請の現状についての報告がありました。
その後、厚労省担当者の報告、岩城穣弁護士からの活動報告があり、過労死家族の会の寺西笑子さんから、働き方改革関連法案に関する対国会活動について報告され、首相への面会の要請も叶わず、結果的には国会で強行採決がなされてしまったものの、官邸前での座り込みにナショナルセンター3団体のトップが陣中見舞いに来たことなどが紹介され、過労死をなくすための家族の会の取り組みが多くの人たちの共感を得ていることを再確認しました。
その後、各地からの報告の中で、北海道センターはトップバッターで報告し、過労死防止学会が札幌で開催されたことの御礼と、センター設立の経緯や、設立総会の様子などをご報告するとともに、これからは、センターを軸に、今までの活動をさらに深化させ、新たな取り組みにもチャレンジしていきたいと抱負を述べました。
会場からのご意見の中で、北海道センター設立総会で講演された岩城穣弁護士から、皆川事務局長の設立趣旨説明の話題にも触れ、30年間過労死110番を担ってきた過労死問題研究会の活動を発展的に解消してできあがったセンターをプラットフォームとして各組織・団体・個人が繋がる存在となるというセンターの大きな目標に、岩城弁護士はじめ、会場の皆様から大きな賞賛を頂きました。
他の地方の報告は時間の関係で全てを聞くことは出来ませんでしたが、北海道のセンター設立が良い意味で刺激になり、地方でのセンター設立の機運の高まりを感じました。
(事務局次長・弁護士西博和)
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